「週刊副業情報」ライターのわたるです。
セカンドオーナービジネス、最近youtube広告などでよく見かけますね。
セカンドオーナービジネスは投資家?KOJIさんが出している2OC(セカンドオーナーキャンペーン)という案件ですが、月に40万円~50万円の「不労所得」を毎月得られるとのことです。
一体どんなビジネスなのでしょう?
それでは早速始めていきましょう
目次(クリックでジャンプします)
KOJIさんの2OC(セカンドオーナーキャンペーン)とは
案件の概要
2OC(セカンドオーナーキャンペーン)概要
販売業者 | BOPSconsuiting Pte.Ltd |
---|---|
運営責任者 | 不明 |
所在地 | 11Floor,Wisma Atria,435 Orchard Rord,,Singapore,238877 |
電話番号 | 050-3138-4214 |
メール | 2nd.owner.campaigh@gmail.com |
特商法の記載は以上の通りです。
LP(ランディングページ)を要約しますと以下のようなことが書かれています。
無料オファーに登録しますと、まずは2OC(セカンドオーナーキャンペーン)がどのようなものなのかという動画が送られてきます。
それでは動画を見てみます。
ビジネスの内容
動画を一通り見てみましたが、今回のビジネスの内容は
「仮想通貨を使ったバイナリーオプションで稼ぐ」
といったものでした。
バイナリーオプションとは、例えばFXなどで現在1ドルが104円だとして、これが5分後とか10分後に上がるか下がるかを当てるといったもので、もし上がるに賭けていた場合104.001円に上がったら勝ちで103.999円に下がったら負けとなります。
ただし、バイナリーオプションの場合 通常のFXトレードなどと違うところは、1万円賭けて負けたら1万円”だけを”失うというように、賭けたお金しか失いません。
それを仮想通貨でやるというものになっています。
「丁半バクチ」は半か丁かですから、確率でいうと勝率は2分の1なのですが、では何故それで利益を出し続ける事が出来るのでしょうか?
これは第2話の動画で明かされましたが、バイナリーオプションの「ペイアウト率」というものが関係してきます。
ペイアウト率とはいわゆる「払い戻しの倍率」なのですが、例えばペイアウト率が1.8倍だったら1万円を賭けた時に負けたら1万円を失いますが、勝ったら1.8倍なので18,000円が払い戻されますのでプラス8,000円という事になります。
これが1.6倍だったら勝った時の払い戻しが16,000円で6,000円のプラスという事ですね。
何故元本に対して払い戻しが6割とか8割なのかと言いますと、取引所の手数料を引かれていると思ってください。
倍率が低いほど勝ちやすくなっていて、その反面倍率が高かったら利益は大きいですが勝ちにくいと、そんな風になっています。
今回の2OCは「ビットキャッスル」という仮想通貨取引所のセカンドオーナーになる事による特典でいつでもペイアウト率が「2.1倍」で取引できるというものです。
要は2.1倍という有利な状況で取引をすることによって利益を出すというものです。
例えば表裏のあるコインを投げて表と裏が出る確率はそれぞれ2分の1ですが、10回投げたとしたら双方5回ずつ出るとは限りません。
表が8回で裏が2回になることもありますし、表が10回で裏が0回などもあるでしょう。
試行数が少ない時はどちらかに偏る事がありますが、これが50回、100回、1000回と繰り返すうちに確率はほぼ2分の1に収束します。
これは確率論に用いられる、「大数の法則」といいまして、試行数が増えれば増えるほどコインの表と裏が出る確率は2分に1になりますし、サイコロであれば各出目が出る確率は6分の1になるのです。
つまりこういう事です。
2.1倍のペイアウト率で1,000回取引をしたとします。
勝敗は大数の法則に沿って500勝500敗になったとすると、投資金額が1,000万円で、回収金額が10,000円×2.1倍×500回で1,050万円となり、プラス50万円になります。
ちなみにペイアウト率2.1倍ですと勝率47.619パーセントでチャラですから、それ以上の勝率で勝つと利益確定になります。
ですから、2.1倍というペイアウト率で勝負出来る限り、やればやるほど勝つのです。
KOJIさんの2OC(セカンドオーナーキャンペーン)の矛盾点
ペイアウト率の仕組み
今回の案件である2OC(セカンドオーナーキャンペーン)はKOJIさんが”過去イチの案件”と豪語されるだけあって、確かにずっとペイアウト率2.1倍で勝負出来たら、確率論でいうと必勝法ですね。
しかしここでひとつ疑問が・・・。
まず、通常バイナリーオプションのペイアウト率は2通りあります。
①「固定制」と②「変動制」に分かれるのですが、傾向としては次のように分かれています。
①固定制を採用しているのは海外のバイナリーオプション業者
②変動制を採用しているのは国内のバイナリーオプション業者
海外のバイナリーオプション業者は単純に上か下かを選択する「ハイロー方式」を採用していて、1銭でも上がるか下がるかすれば勝ち負けが決まります。
国内のバイナリーオプション業者は決められた「特定のライン」よりも”上か下か”を予想する取引となっていてこれを「ラダー方式」と言います。
例えば現在の価格が105円ジャストで、上がると予想した場合、105円30銭までという”特定のライン”に達しないと勝ちにはならないのです。
105円15銭になって取引が終わった場合、上りはしましたが105円30銭というノルマに達さなかったから負けという事になります。
もっと具体的に説明しますと、ラダー取引では最初に「目標ライン」を選ぶことができます。
どの「”目標ライン”(ラダー)」を選択するかで、ペイアウト倍率が1.0倍~10.0倍以上まで変動するという仕組みになっており、たとえば、次のような感じです。
◇難しいゾーンに設定するほどペイアウト倍率が高くなる。
◇簡単なゾーンに設定するほどペイアウト倍率は低くなる。
これが、国内バイナリ―オプションの”変動制”のラダー取引です。
もう一つ大きな違いがあるのですが、「ハイロー方式」の場合最短30秒後の上げ下げの予想が出来ますが、「ラダー方式」は取引時間が2時間など決められており、その間に目標ラインまで到達しなければならず、上げ下げ幅共に大きいほど予想が難しくなり、倍率が高くなるのです。
「ラダー方式の仕組み」
※ラダーが広いほど倍率は高いが予想が難しい(勝ちにくい)
固定制と変動制の仕組みの違いはご理解いただけましたでしょうか?
スプレッドというカラクリ
KOJIさんの2OC(セカンドオーナーキャンペーン)はビットキャッスルという仮想通貨取引所を利用して、最短5秒から取引できるそうで、そこで上がるか下がるかのみを予想するものですので、方式としては「固定方式」のハイロー方式になります。
ハイロー方式で単純に上がるか下がるかを予想するだけですので、ペイアウト率2.1倍なら永遠に勝ち続けられるでしょう。
先ほども書きましたが、通常「ハイロー方式」か「ラダー方式」のどちらかの取引となっており、「ハイロー方式」でペイアウト率が2倍を超えるというものはほとんどありません。
ハイロー方式のメリットは、上か下かを予想するだけですので、勝率がほぼ50パーセントと高い事です。
その反面デメリットとしては勝率が高い分、ペイアウト率が低いという事です。
つまり「ハイロー方式」のように勝率が高い分、利益は小さいか、「ラダー方式」のように勝率は低いが利益が大きいかの二つに分かれているのですが、KOJIさんの2OCは「ハイロー方式」でありながらペイアウト率が2.1倍という「無敵の取引」という事になります。
それなら全員がトレード勝率100パーセントとかになりますよね。
確かに、ハイローオーストラリアという取引所が「ハイロー方式」で2.0倍~2.2倍のペイアウト率というものを採用していますが、これは2倍を超える代わりに「スプレッド」というものが付いているのです。
スプレッドとは「差額」の事でいわゆる手数料です。
例えば、買いから取引を開始した場合、「104.369円」で買いが成立し、その直後に売れる価格は「104.367円」の場合、その差額(スプレッド)である「0.002円(0.2銭)」の損失から取引が始まるわけですが、損失からスタートする分ハンデが付いているようなものです。
そしてハイローオーストラリアの場合は「同値」つまり引き分けは負けと判定されるため、ペイアウト率は高いのですがその分勝ちにくいのです。
つまり2OC(セカンドオーナーキャンペーン)の取引方法のようなハイロー方式の2.1倍戻しハンデ無しなどという方法は、明らかに一方が有利でしかないので、そういう取引自体がある事が考えにくいのです。
そして動画の中では取引所は”手数料”が利益でユーザーはトレードで”成功”した時が利益だと言われていましたが、今回セカンドオーナーになれるという「ビットキャッスル」は手数料がゼロと話されていました。
2OCはこのように疑いたくなる点や矛盾点があるのです。
KOJIさんの2OC(セカンドオーナーキャンペーン)で稼ぐのが難しいと思われる理由
ビットキャッスルという取引所の信頼性
まず今回の稼ぎの舞台である、「ビットキャッスル」という取引所なのですがあまり信用できるところではなさそうなんです。
2OCの紹介動画の中でKOJIさんはビットキャッスルのトークン(仮想通貨)は値上がり5倍確実とおっしゃられていましたが、このビットキャッスルという取引所自身も10倍確実とかいって募集をしていますが、「普通は」何倍に値上がり確実などという事はコンプライアンス的に絶対言いません。
そもそも本当に人気の取引所のトークンというものは、ひっそりと募集してひっそりと終わっているもので、誇大広告と取られてもおかしくないような内容で大々的に募集するという時点でありえないし、資金調達を前面に出しすぎな、このビットキャッスルという取引所自体が信用するには怖そうですね。
KOJIさんという人物
そして今回の2OC(セカンドオーナーキャンペーン)の主催者であるKOJIさんについて調べてみたのですが、加藤浩二という名前で過去にも何件も案件を出していました。
どれも仮想通貨に関係するオファーだったのですが、そのすべてが絶望的な低評価でした。
手を変え品を替え投資案件のオファーを出していたようですが、加藤浩二という名前は違う意味で売れすぎたので、今回は名前を変えてKOJIさんにしたのでしょうか?
そして最後にこれです・・・・。
いやいや、今回KOJI(加藤浩二)さんが言われている2OC(セカンドオーナーキャンペーン)のロジックなら負けはありえないでしょう?
今回のオファーでも稼ぐという事には程遠いのではないでしょうか
特商法に金融商品取引業者の記載がない
2OC(セカンドオーナーキャンペーン)のビジネスは、投資であることを示唆していますが、そもそも特商法に金融商品取引業者 (投資助言代理業)の記載がありません。
投資の内容や上がる銘柄を教えてビジネスをしているのであればこの資格は必須で、この資格を持たずにやっているのであれば違法業者となります。
もし無登録で投資助言・代理業の営業した場合、金融商品取引法によると、「5年以下の懲役もしくは500万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する」とされています。
煽りとも言えるような、景気の良い誘い文句をさんざん記載してる割には、内容の信憑性は低いですし、投資助言・代理業の資格も不明では、安心して登録できるとは言えませんね。
もし、参加を検討されている方がいらっしゃるのであれば、そこは確認してみられてはいかがでしょうか?
KOJIさんの2OC(セカンドオーナーキャンペーン)の口コミ
KOJI(加藤浩二)さんに関しては、先ほども書きましたが、数多くの悪質オファーに関わっており、良い評判を探す方が困難です。(そもそも良い評判がないです・・・汗)
普通それだけ儲かるビジネスならば、口コミは爆発的に増えるはずなのですが、過去の案件含め儲かったという口コミは1つも聞きません。
2OC(セカンドオーナーキャンペーン)は代表がKOJI(加藤浩二)さんという悪い実績を作っている方のせいもあって、おすすめしない悪質案件とする口コミが多いです。
KOJI(加藤浩二)さんは今までに、自身で悪質と言われている案件を数多く手掛けているだけでなく、他の実態が無いような悪質案件でも”インタビュアー”として動画に出演しているので、一度は見たことがあるという方も少なくはないのではないでしょうか。
下の記事はKOJI(加藤浩二)さんがインタビュアー(役)に回っている案件です。
そんな方が代表として手掛ける案件とあっては、参加は私だったら絶対にしません!
そして集団訴訟などが立ち上がっていますが、IEOの性質上、法的に捕まえることが難しいため、泣き寝入りする他ないみたいです。
まとめ
今回はKOJIさんの2OC(セカンドオーナーキャンペーン)について取り上げてみましたがいかがだったでしょうか。
私の見解としては、まず投資の手法が疑わしい事、ビットキャッスルという仮想通貨取引所の信頼性が乏しい事、そしてKOJIさんの過去の案件の評判が著しく悪い事など、非常に不安要素が多すぎる案件だと感じました。
そもそも投資に至っては、知識や経験なしで挑むという事自体が無謀も甚だしいと思います。
知識・経験なしで誰でも簡単に勝てる投資など世の中に存在しません。
途方もないくらいの時間を勉強(知識のインプット)に費やして、やっと土俵に立つことが出来るくらいのものだと思います。
人は誰でも楽に稼げるというものに飛びつきたくなるものですし、それで収入が増えるとなれば確かにそれは魅力的に感じますが、それで最終的に損をすればまさに本末転倒です。
本当の投資家に習えば結果は出るでしょうが、”投資家風”の人とか”自称投資家”な人には十分に気を付ける必要がありそうです。
副業や何か事業に取り組むのであれば、まずはしっかりと本質を見極めてやっていただきたいと思います。
それではこの辺で失礼いたします。
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
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